その根底にあるのは、一人ひとりが主体的に生きていること、豊かに生きていること。楽しく暮らしていること。人間らしく、生き生きしていること。そのことを大切にしていること。 工房集は「そこを利用する仲間だけの施設としてではなく、新しい社会・歴史的価値観を創るためにいろんな人が集まっていこう、そんな外に開かれた場所にしていこう」という想いを込めて「集(しゅう)」と名付けました。
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12/4-12/8 第15回埼玉県障害者アート企画展「Coming Art 2024」

今年で15回目を迎える埼玉県障害者アート企画展のお知らせです。

埼玉県が実施する「障害のある方の表現活動状況調査」には毎年、「これってアート?」と思われる表現から、社会的に注目を集める作家の新作まで実に多彩な作品が集まります。

この調査票をもとに、50以上の福祉施設や行政の職員、美術の専門家などによるネットワーク(埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇)が中心となり、それぞれの視点で話し合いながら出展作品を選考しています。

本展では、交ざりあう価値観の中から選び抜かれた、128名の作家による600点を超える作品をお届けします。


15回目になる埼玉県障害者アート企画展。当初、障害がある人たちの魅力的な表現を福祉的視点も含めた“調査票”をもとに審査するという形式で始まった。最近は調査票もさることながら、福祉施設で働くスタッフのリアルな現場感覚をより反映させるような形に変化してきた。審査会はアート、デザイン、教育、福祉、法律、行政といった多様な専門性を持つ方々が、丁寧に対話を重ねながら進めてきた。かつてはアートの専門家の意見を福祉関係者が拝聴するような傾向があったが、いまでは逆に福祉現場スタッフから作品の背景が語られるとアート関係者がそれを聞いて唸り、感心し、質問してくる場面も増えた。“福祉とアート”が交錯し価値を生みだすスリリングな瞬間、まさに最近よく目にする「福祉×アート」という言葉の実践を具体的に押し進めてきた結果だ。
非言語のコミュニケーションの中から生まれてくる「表現」の数々。“読めそうで読めない象形文字のような線”、“紙をはみ出して部屋の壁にまでドローイングする人たち”、これは芸術なのか、たんなる表出なのか、あるいは無意味な行為の反復なのか。すべての作品には「生きる」というメッセージが刻印されている。なにが私たちの人生を社会をそして福祉現場を豊かにしていくのか。問いかけてくる展覧会です。
監修:中津川浩章


第15回埼玉県障害者アート企画展「Coming Art 2024」
会期:2024年12月4日(水)-12月8日(日) 10:00-17:00 ※最終入場16:30 入場無料

会場:埼玉県立近代美術館 一般展示室1.2(地下1階)
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 (JR北浦和駅西口徒歩3分)
会場ウェブサイト:https://pref.spec.ed.jp/momas/
【駐車場について】
美術館には専用駐車場はありませんが、お体の不自由な方のご来館には業務用駐車場を提供いたします。ただし台数に限りがありますので事前に美術館にご連絡をお願いいたします。

主催:埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇、社会福祉法人みぬま福祉会
共催:埼玉県、埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会
後援(予定):上尾市、春日部市、川口市、川越市、行田市、久喜市、熊谷市、さいたま市、狭山市、白岡市、杉戸町、秩父市、鶴ヶ島市、所沢市、戸田市、新座市、蓮田市、飯能市、東松山市、日高市、深谷市、本庄市、三郷市、毛呂山町、吉川市、吉見町、嵐山町、公益財団法人さいたま市文化振興事業団
協力:アートセンター集協力委員
助成:令和6年度埼玉県障害者芸術文化活動普及支援事業(埼玉県補助事業)
監修:中津川浩章(美術家・アートディレクター)


◆◇出展作家◇◆
相田大希、青木眞弓、浅野勉、apipo、阿部香織、阿部佐知子、雨星むう、新井貴道、新井美沙、荒井玲良、石井章、石井健知、伊藤裕、岩﨑昭、内田拓磨、うすきよしえ、及川礼、EMI、大串憲嗣、大熊俊介、大津剛、大畑桂子、大森郁夫、尾ケ井保秋、岡田亜弓、岡田雅人、尾崎翔悟、小幡海知生、恩田貴弘、金子慎也、金森啓太、神谷羽菜、木村貴志、清貴、甲村哲之進、小林一緒、コバヤシカオル、小牧美穂、斉藤梅子、斉藤淳太、斎藤健視、佐々木直哉、佐藤謙生、椎橋豊、柴﨑優翔、シュウシュウ、白井浩太郎、白山七恵、杉田大河、鈴木愛梨、鈴木亜由美、須藤勇二、関翔平、関口エイ子、関口直子、髙野一彦、髙野博史、髙橋裕子、武石トシ子、竹内君恵、田中啓示、谷口京輔、塚田裕磨、D.J.E.J.、Techan man、冨田聖治、内藤みひ、なお丸、永井健雄、中崎強、中村愛之助、中村美代子、成澤瑞穂、成宮咲来、西川泰弘、新田新汰、鵺、納田裕加、野村真優子、野村美知子、野本竜士、白田直紀、ハジメ、橋本康紀、hasumi、長谷川栄子、長谷部航輝、花小鳥凪、濱林主基、ぱみん、林良樹、ビクター・タン、平川寛隆、福島尚、古川舜一、古澤美紀、堀麻美、前田貴、真嶋翔生、益子里菜、松崎悠希、松下煌樹、松島幸江、箕田哲実、三宅史洋、宮田愛、宮部龍成、三好進、茂木かおり、森理菜子、森川里緒奈、森川友博、yasu、安田拓海、箭内裕樹、山岸太誠、山崎恵一、山﨑利之、山田武、山中正則、ユキウサギ、横井雅美、横山明子、横山涼、吉野亜紀、吉野孝紀、ヨッシー、リノシ・セナラ、渡辺孝雄


◆◇関連イベント◇◆
①アーティストトーク
日時:2024年12月7日(土) 10:30~/14:00~(予定)
出展作家や支援者が作品について想いを語ります。トーク予定の出展作家についてはSNS等でお知らせします。

②作品鑑賞プロジェクト「わたしたちの目」
中学生による作品鑑賞の感想文を、パネル掲示します。
企画協力:埼玉県内中学校

③ことばでみる鑑賞ツアー
(埼玉県立近代美術館との連携プログラム)
視覚に障害のある人とない人がグループになり、会話しながら(一部、触って)展示作品を鑑賞。
作品鑑賞後は、埼玉県立近代美術館との連携プログラムとして、美術館が所蔵するユニークなデザインの椅子に座って、おしゃべりを楽しむ時間も設けます。
企画協力:con*tio

日時:12月6日(金) 13:00~15:30
会場:埼玉県立近代美術館 地下 一般展示室1・2、2階講堂
募集:見えない人・見えにくい人 5名(応募多数の場合抽選)
応募:11月5日(火)までにアートセンター集へお電話ください


◆◇作品紹介・動画配信◇◆
会期中、TAMAPインスタグラムで作品を紹介します。
後日、展覧会の様子をyoutube「工房集チャンネル」で配信します。


◆◇作品集販売予定◇◆
展覧会の作品集を会場と工房集オンラインショップにて販売予定です。


▼お問い合わせ
アートセンター集
〒333-0831埼玉県川口市木曽呂1445(社会福祉法人みぬま福祉会工房集内)
Tel 048-290-7355 Fax 048-290-7356
e-mail:artcenter@kobo-syu.com